小学校5年生で逸失利益926万7840円容認
認容額 | 1224万8970円 |
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年齢 | 12歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 小学生 |
傷病名 | 右側頭葉脳挫傷,びまん性脳損傷,左鎖骨骨折,胸腹部打撲・擦過傷,右下腿・左肩打撲・挫創,右側側切歯脱臼 |
後遺障害等級 | 9級 |
判決日 | 平成15年2月24日 |
裁判所 | 東京地方裁判所 |
交通事故の概要
千葉県印旛郡先路上において,加害者が車両を運転し,時速約80kmで走行していたところ,前方右側に数人の子供を認め,右から左へ駆け足で横断を始めた被害者を発見したものの,被害者が加害車両を見て止まるものと思いすぐにはブレーキをかけず,約26.1m進行した地点で危険を感じ急ブレーキをかけたが,加害車両の前部バンパーを被害者に衝突させた。
被害者の入通院治療の経過
平成8年8月3日,本件事故発生の約30分後,N病院に救急搬送され,81日間入院した。平成8年10月31日から,C病院脳神経外科に通院し,平成10年12月12日,脳波で異常なく治癒となった。その後通院していなかったが,平成12年7月,過労時に頭痛があるため受診し,同年8月31日,脳波検査を受けた。平成9年3月8日から同病院形成外科を受診した。
後遺障害の内容
被害者は,後遺障害等級事前認定において,9級10号(神経系統の機能又は精神に障害を残し,服することができる労務が相当な程度に制限されるもの)と認定された。
判決の概要
千葉県印旛郡先路上において,加害者が車両を運転し,時速約80kmで走行していたところ,右から左へ駆け足で横断を始めた被害者を発見したものの,被害者が加害車両を見て止まるものと思いすぐにはブレーキをかけず,その後危険を感じ急ブレーキをかけたが,加害車両の前部バンパーを被害者に衝突させた事故で1224万8970円が認定された事例。
認容された損害額の内訳
入院雑費 | 10万5300円 |
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通院交通費 | 3600円 |
逸失利益 | 926万7840円 |
慰謝料 | 850万円 |
損害のてん補 | -663万4070円 |
文書費 | 6300円 |
弁護士費用 | 100万円 |
※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。