椎間板ヘルニアの慰謝料相場は?
千葉で交通事故の無料相談ができる弁護士をお探しの方へ。このページでは、弁護士が「椎間板ヘルニアの慰謝料相場」について解説しています。
・相場として、一体いくらくらい受け取れるのだろうか?
ここでは、そんなお悩みや疑問をお持ちの方のために、椎間板ヘルニアの慰謝料相場について、ご紹介します。
椎間板ヘルニアの基礎知識
椎間板ヘルニアとは
腰の骨は、複数の骨と、それぞれの骨の間にある椎間板と呼ばれるクッション、そしてそれらの後ろにある神経から成り立っています。
椎間板ヘルニアとは、このクッション(椎間板)が飛び出してしまった状態をいいます。
画像出典:ウィキペディア「椎間板ヘルニア」
椎間板ヘルニアの症状
椎間板ヘルニアになると、飛び出したクッションが後ろにある神経にあたることで、手足の痛みやしびれ、脱力といった、様々な神経症状を引き起こします。
また、下肢が冷えているわけではないのに、下腿から足にかけて異常な冷感を感じたり、排尿障害を引き起こしたりすることもあります。
椎間板ヘルニアの治療方法
以前は、椎間板ヘルニアを治すには手術するしかない、と言われていました。現在でも、症状が重い場合など手術が必要なときもあります。
しかし他にも、理学療法や、鎮痛剤の投与、腰椎コルセットの装着、安静にする、腰椎牽引、温熱療法、マッサージなど、それぞれの症状にあった治療方法があります。
椎間板ヘルニアの基礎知識 | |
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椎間板ヘルニアとは | 腰の骨と骨の間にあるクッションが飛び出した状態 |
症状 | 手足の痛み、しびれ、脱力、異常な冷感、排尿障害 |
治療方法 | 手術、理学療法、鎮痛剤の投与、腰椎コルセットの装着、安静にする、腰椎牽引、温熱療法、マッサージ |
椎間板ヘルニアの後遺障害等級と慰謝料相場
椎間板ヘルニアで認定される後遺障害等級
椎間板ヘルニアで認められる後遺障害等級としては、12級13号か14級9 号が考えられます。これらの認定には、神経症状が、医学的・客観的に「証明可能」あるいは「説明可能」である必要があります。
具体的には、麻痺などの神経症状があり、それがMRI等の画像や神経学的検査により確認されることが不可欠です。つまり、神経症状と画像所見や検査所見が、合致しないといけないのです。
椎間板ヘルニアの慰謝料の相場
椎間板ヘルニアの慰謝料の相場としては、12級13号で290万円、14 級9号で110万円、というのがおおよその相場です。
因果関係が否定される可能性
注意すべきポイントとして、交通事故以前に、気づかずにヘルニアになっていたのが、交通事故をきっかけに受けた診断で明らかになった、という場合があります。例えば、加齢が原因で椎間板ヘルニアになった場合です。
実際のところ、交通事故の時点ではすでに椎間板ヘルニアが存在していたが、事故後からいままでになかった痛みなどの神経症状が発生したという例が多いようです。
こうした場合、交通事故と椎間板ヘルニアとの因果関係が否定されてしまうことが多く、後遺障害等級の認定を受けることができなくなってしまいます。
椎間板ヘルニアの後遺障害等級と慰謝料相場 | |
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認定される後遺障害等級 | 12級13号か14級9号 |
慰謝料の相場 | 12級13号:290万円 14級9号:110万円 |
因果関係が否定される可能性 | 加齢によるものではないかどうか要検討 |
椎間板ヘルニアの慰謝料増額のポイント
適正な後遺障害等級の認定
慰謝料の増額には、第一に、適正な後遺障害等級の認定を受けることが大切です。交通事故に強い弁護士であれば、そのための知識やノウハウを持っていますので、適切なサポートが可能です。
裁判での慰謝料増額の主張
慰謝料増額のための第二のポイントは、裁判で慰謝料増額の主張をすることです。上記の通り、椎間板ヘルニアの慰謝料として、一応の相場があるのは確かです。
しかし、相場はあくまで相場です。
✔寝ても覚めても悩まされるひどい腰の痛みがある
✔足がしびれてかかともつけない
✔事故後の症状により日常生活に多大な影響が出た
といった、被害者の方の個別具体的な事情を裁判の場で主張することで、事情を汲み取ってもらい、慰謝料の増額が期待できるのです。
この場合も、経験豊富な弁護士を通していただくことで、より適切な主張をすることが可能となります。
椎間板ヘルニアの慰謝料増額のポイント | |
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適正な後遺障害等級の認定 | 基準とずれた等級で主張しても増額は見込めない |
裁判での慰謝料増額の主張 | 被害者の個別具体的な被害状況を訴えることが大切 |