後遺障害併合6級で約2100万円が認容された事案
認容額 | 2118万1543円 |
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年齢 | 62歳 |
性別 | 男性 |
職業 | アルバイト |
傷病名 | 外傷性脳挫傷,硬膜下血腫,肺挫傷 |
後遺障害等級 | 6級 |
判決日 | 平成20年6月17日 |
裁判所 | 東京地方裁判所 |
交通事故の概要
本件は平成14年6月2日午後7時35分ころ、千葉県柏市十余二164番地先路上にて道路端をランニング中の被害者に対し、道路を対向から走行してきた加害者運転の自家用普通貨物自動車が接触した事故である。
被害者の入通院治療の経過
被害者は本件事故により、外傷性脳挫傷,硬膜下血腫,肺挫傷等の傷害を負い、その治療のために
本件事故発生日である平成14年6月2日から同年10月3日までの間、
①東京慈恵会医科大学付属病院
②柏厚生総合病院
③成田病院
において合計124日間にわたり入院し、退院後も上記病院および、
すがや歯科クリニックにおいて18か月間にわたり通院を続けた。(実通院日数不明)
後遺障害の内容
本件事故後、被害者は高次脳機能障害及び嗅覚脱失の後遺障害が残存し、後遺障害等級併合6級(高次脳機能傷害について7級,嗅覚脱失について12級)に該当するとの認定を受けた。
判決の概要
加害者は本件事故発生の際、前方左右を注視して進路の安全を確認しつつ進行すべき注意義務を負っていたにもかかわらずこれを怠り、自車の右前方を対向して歩行してくる女性に気をとられて脇見をしたことから、被害者に全く気付かないまま同人に衝突した。
また、加害者は飲酒運転中に本件事故を起こした。
したがって、加害者には前方不注視、飲酒運転の過失が認められるものとし、被害者に対し3537万7964円及びこれに対する平成14年6月2日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払うよう命じた。
認容された損害額の内訳
治療関係費 | 98万8050円 |
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入院雑費 | 18万6000円 |
通院交通費 | 9万2240円 |
休業損害 | 537万2548円 |
逸失利益 | 1170万2611円 |
慰謝料 | 1452万円 |
付添看護費 | 34万4500円 |
弁護士費用 | 192万5594円 |
※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。