複合性局所疼痛症候群の事例

認容額	2701万5124円
年齢	33歳
性別	女性
職業	主婦
傷病名	頭部打撲，頚椎捻挫，腰椎捻挫，両下肢ＲＳＤ，複合性局所疼痛症候群
後遺障害等級	6級
判決日	平成１９年１１月７日
裁判所	東京地方裁判所

交通事故の概要

本件は平成１３年３月１０日午後６時５０分ころ、千葉県柏市花野井７０６－１先路上にて、渋滞で停止中の被害者車両（普通乗用自動車）に、後ろから加害車両（普通乗用自動車）を追突させたものである。

被害者の入通院治療の経過

被害者は本件事故後、下記病院にて入院及び通院をし、治療を受けた。

①　田中農協病院
　　・　平成１３年３月１０日（実通院日数１日）
②　柏市立柏病院
　　・　平成１３年３月１１日から同月１９日まで（入院日数９日）
　　・　平成１５年２月１９日から同年３月２９日まで（入院日数３９日）
　　・　平成１３年３月２０日から平成１５年２月１３日まで（実通院日数１１１日）
　　・　平成１５年３月３０日から同年１１月１９日まで（実通院日数３３日）

後遺障害の内容

①左下肢の後遺障害の程度は、後遺障害等級７級４号の「神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの」に相当する。
②右下肢の疼痛等の残存については、他覚的に神経系統の障害が証明されるものと捉えられることから、後遺障害等級１２級１３号の「局部に頑固な神経症状を残すもの」に相当する。
とし、後遺障害等級併合6級が認められた。

判決の概要

本件事故は、加害者が車の運転中に前方注視義務を怠り、漫然と進行した過失により、渋滞で停止中の被害車両を追突させたものであるため、本件事故により生じた損害賠償責任を負うものとし、被害者に対し２７０１万５１２４円
及び、これに対する平成１３年３月１０日から支払済みまで年５分の割合による金員を支払うよう加害者に命じた。

認容された損害額の内訳

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。